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4)博多−五島航路における計測
実船実験は、博多一五島航路の旅客フェリーHにおいて平成7年12月9日(第1回乗船実験)および平成8年9月7日(第2回乗船実験)において行い、次の項目を実施した。
 ヒ3人の被験者に対して動揺病の発生の主要因である動揺刺激と人体の生理反応の関係データを収録(データは細田研究室にて解析)
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イ. 旅客船と航路
計測は船長87m、総トン数1260トンのフェリーHで行った。その一般配置図と主要目を図2.3.2−4−1に示す。本船は平成9年10月に竣工したハイブリッド双船尾型船型の比較的新しい船であり、内外観ともデザイン上の配慮がなされ、旅客用施設については材質、色調等落着いた高級感が感じられるよう考慮されていた。
航路は博多〜平戸口〜五島列島縦断の離島航路(図2.3.2−4−2参照のこと)であり、春、夏、秋季には観光客も多いが、冬季は殆んど島民と釣客で占められ、週末には乗船客がかなり多い。船体の動揺は博多から宇久島までは大きく、特に生月〜宇久島間は冬場には船舶の揺れが大きいことで地元では知られており、第1回乗船実験ではかなりの数の船客が船酔いを起していた。一方、五島列島縦断中には島影にあたるため船の揺れは少ない。
本船は双船尾型船型のため揺れが他の単胴船型とは異なり、ピッチングの際に下弦付近で不快な横辷り感があった。
ロ. 計測日時と海象状態
本航路における計測は、第1回および第2回乗船実験とも往路に1回および復路に2回合計3回実施したが、計測の状態を纏めて以下に述べる。
(1)第2回乗船実験
第1回計測(博多→福江)
1996年王2月9日 0:30〜2:00(生理計測)
7:30〜8:30(環境計測)
生理計測場所:A甲板スイートルーム(101号室)
海象条件:波:(波高)玄海灘2.5m、平戸島付近2.0m
風:北酉の風、やや強し
走航状態:船体動揺は大きく、特に生月−宇久間は極めて大きい
第2回計測(福江→生月)
1996年12月9日 13:30〜16120(生理計測)
13:30〜日:00(環境計測)

 

 

 

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